まさかこんな形でここに公開することになるなんて、このお部屋をはじめた当初は
まったく思っていなかった私です。

タレントという職業柄、隠し続けることが当たり前、内緒にして
おきたい私のプライバシー。
ほんの数日前まで、公表するつもりはまったくありませんでした。

ここに公開することによって、私のファンの人、その他きっと与えられるであろう私への
思いなどを考えると、あまり良い結果になるとは思えなかったからです。


なら、なぜこんなことを公開しようと思ったか・・・

私のサイトは、元々お笑い系であったので、日記の中に体調が悪いことを、お笑いで
書いていくことが困難になってしまったことが、最初のきっかけになったように思います。


普通だったら、そんなことまでしてサイトなんか続けなくても・・・と思われるでしょう。
これは、このお部屋を作った私にしか理解できないものです。苦しい時、悲しい時、病気の時
何より弱い私のその時の気持ちを支えてくれたのは、ここに来てくれる字だけのお客様です。

何よりも、私の身近にいる人達以上に、私はみんなから色んなことを教わり、勇気付けられて
きたのです。
 何気なく書かれた冗談、世間話などの他愛もない書き込みやメールたち。


寂しい話ですが、それほど痛みや病気が私の心を寂しいものへと変えていきました。
「病気は心の飢えを、痛みは孤独を、悲しみは止まることのない涙を・・・」
この病気は、強烈な痛みがメインである為、想像をはるかに超えるほど本当に辛いものです。


そんな日常の中で、ホームページを閉めることも何度か考えたことがあります。
単純に、それは病気で辛い時に更新が出来ないという理由から。
でも、自分でも分からない気持ちが決して閉めさせようとはしない。
かと言って、私の裏の顔を公表することも出来ない・・・。 


数年間、そんな想いを胸に、何もなかったかのように更新を続けてきた私です。
努めて明るく、決して暗くならないように。 これはたぶん、明るく振舞うことによって
今の私の状態を自分で否定して生きていくのが楽な道だと思ったからなのかもしれません。


数年前、神経から心臓発作を起こして入院したこともありました。
あの時、まだ私の本当の姿を公表するつもりはなかったので、爆笑的入院レポートとして
公開しました。数年間に作られた私のイメージを変えるわけにはいかなかったからです。


はっきり言って、非常に辛かったです(笑)


最終的に私がこの物語を公開しようと思ったのは、日記に隠していくことが困難になったことと
ある腺筋症サイトがきっかけとなりました。同じ病を持っていながらも、負けないで、痛みに苦しみ
ながらも懸命に生きる女性達の姿がありました。 


なぜ彼女達はそこまでして書き込むのか・・・


私は当初、そのサイトの多くの彼女達の書き込みを見て、私にはとても書き込めないと思いました。
自分の心の中だけにしまい込んで、自分だけで解決するのが最良の道だと思っていました。
負けそうになった自分を心の内を書くのが恥ずかしかった。


子宮腺筋症という憎むべき病。 今も私は痛みに耐え続けています。


少しだけ幸せなことは、私が発病した頃と違って、医学もあれからどんどん進歩し、この病気に関しても
数年の間に色んな治療法が生まれました。それがまだ未知なるもので、医療費も高く、根治に至るもので
なかったとしても、非常に喜ばしいことで、私はこの痛みから解放されるなら、この病気が治るなら
どんなことをしても頑張って挑戦していこうと思っています。
それに加え、長い間私が味わった痛みや苦しみ辛さ、これを記録として残しておきたいと思います。

そしてふと訪れた方が、この物語を読んで、痛みを伴う病気を持っていらっしゃる方、同じ病気の方
特にこのメインに出てくる婦人病に悩むすべての女性に、その家族の方に、この私が経験したこのお話が
何らかの形で、頑張れる勇気と精神面で少しでもお役に立ててくれるならと、願ってやみません。


追伸

終わりのない物語なので【つづく】という形と過去、そして現状を書き記していくものなので
中途半端になることがあると思いますが
その点ご了承ください。