★★★ 終わりなき 地獄の激痛物語 ★★★


 2007年4月末 再手術 (霞ヶ浦医療センター)




手術前夜・・・


明日はいよいよ手術だというのに、ナント!夕食まで普通食が出ました。

食べるべきかセーブするべきか? すごく微妙です、これ。

普通の病院だと、手術前夜は、色つきスープみたいな物か絶食がほとんどでしょ?



Tさん 「私ぺロリと全部食べたよ でもねぇ 浣腸でちゃんと出せなかったみたいで

手術中も部屋に戻ってからも漏らしちゃって 看護師さん大変だったみたい アハハハ」




食べないことにしようかな。 (-_-)

でもなぁ、ちゃんと食べて体力つけておかないとヤバイかな?という思いも出てきちゃって

結局、半分残して半分食べることにした私です。

そしたらナント!夕飯のすぐ後に浣腸でした・・・・ 今食べたのにもう浣腸!?

そして明日の朝も浣腸です。 ならやっぱり食べてもいっか?



(手術を受ける予定でここを参考にしている方は、ちゃんと食べてください)



嫌われるリストの上位を占めるこの浣腸。 

同室の二人も、他の病室の人も、あれだけはイヤだよねぇ〜と口を揃えて言ってました。

看護師さんまでも、あれみんな数秒も我慢できなくて、注入と同時にトイレに走る人もいるのよー。 


って、そうなの?^^; 


私はなんだか、慣れてしまってるせいか逆に気持ちいいくらいで、二回も頼んでしまいました。

漏らす方がちょっとって気がするし? で、注入中も笑顔で話なんかして、看護師さんも

えーー!珍しいねーっ!て驚いてましたけど、私は別に嫌いではないみたいです。(苦笑)



次いで剃毛。これは看護師さんがやってくれる予定だったけど、お風呂に入った時に自分で剃りました。

病院で使う剃刀は、そんなに凝ったものじゃないので、薄かろうが濃かろうが引っかかって痛いのと

術後ちゃんと剃ってないと、すぐに生えてきてチクチクします。

ただでさえ傷口が痛いのに、そーーーんな余計なことで痛みは増やしたくありません。 

シックのよく剃れる4枚刃とかで剃っておけば、退院するまで生えてこなかった気がします。(ぇぇ?)



さて、この病院の消灯は8時であります。 早すぎ!

でも明日は手術。 浣腸後はやることもないので、出された眠剤を飲んでしっかり寝ようとしたんだけど

目がギンギンで眠れませんでした。 




手術当日・・・


うとうとしたと思ったら浣腸が始まって、シャワーを浴びて、ベットで待つこと数時間。

この間に、錠剤の薬を出されたのだけど、少量の水で飲むことを忘れて、水ガボガボ飲んで焦りました。 

Tさんが、私口の中で少しの水を含んでゆっくり慎重に飲んだよ〜とか言うので、どのくらい?って聞くと

水はほんの一口だよ、とか言うので、飲んだ水吐き出そうかと真剣に思ったりして、かなりビビった^^;




手術室へ
 (参考にされる方はほどぼとに読んでください。個人差があるので)


行きますよ〜とナースステーション横の準備室で手術着に着替え、ストレッチャーでそのまま出て

同室の人に見送られ、家族にも見送られ・・・ 長い廊下・・・ 大きなドア・・・ そしてもうひとつドア。 

またまた準備室みたいなところで、手術担当の看護師さんたちに私を引き渡し。

手慣れた様子でテキパキとみんなが動く。 息つく暇もなく、あっという間にそれは本当に素早く行われ

助手のK先生登場、続いて院長のN先生登場。 私を見てニコっと笑ったかと思ったら居なくなった・・・



えっ! せんせーーぃ! 院長先生がやってくれるんですよねぇぇ? 


どこ消えたの? ちょっと  麻酔しますね〜  え もう? (口にマスクが当てられました)

数かぞえるとかないの? あ、ないみたい。 ないの? ない? えぇーーー!
 ・・・・・・・・・・・



近藤さん 近藤さん 近藤さーーーーーーーーーーーーーーーーん! 

お腹がコンクリートみたいな感じで目が覚めた。 お腹が変で体が重い。 体ごとコンクリートになった?

寒いーーーーーーーー! とにかくお腹がコンクリートみたいで、セメント? わけが分かんない。

ペたーっとくっ付いてるような硬いような。 ほんでもってどこか痛い? 


うわわわわわわわわもぉーーーーー前の時と違い過ぎーーー!!!


なんだかものすごい不快な気分。 最悪って気分。 過去にないほどの苦痛ぅぅぅぅぅぅ!!!!


私、三回手術してるけど、こんなに手術後苦しいなんて初めてでした。

麻酔がまだ効いているはずなのに、頭もぼーっとしてて苦痛なんて感じないはずなのに?



すごく苦痛うううううううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!



術後は、一晩ナースステーションの横の大部屋(手術した人ばっかりの部屋)に入ります。

ICUではなかったような? そんなことどーでもいいけど苦しいぃぃぃ!お腹がコンクリートみたい!

痰もうまく出せなくて苦しいのなんのって、一体私どうなっちゃったの?

こんなはずじゃなかったのにぃーーーーーーーーーー!うぅぅううう苦しすぎぃぃぃ(大泣)

助けてぇぇーーーーーーーー!



後で家族に聞いたら、一言目も二言目も、取ったモノはどうだったかを一生懸命聞いていたらしい。
そして何度もそれを聞いた後、鼻が詰まるほどワンワン泣いていたそうです。



一体なにが起こったの? こんなに苦しいなんて もう手術なんて懲り懲りだ。(泣)



ICUではないけど、ICUみたいなところに移動して数分が過ぎた頃、家族が私の異変に気付いた。

私はこう見えてもかなり我慢強い方。 今回もいつもとは何か違うけど、我慢しとこう・・・・

そんな思いで、だいぶ我慢しました。 しかし、異常な苦しさと痛みで、冷や汗が噴出したみたいで

ただならぬ顔色と汗を見た家族は、ナースコールを押しました。



痛み止めの点滴をする。 なんかおかしい・・・ 

背中には、術前に入れてあった硬膜外麻酔の管が入ってて、薬も体内に流れていってるはず。

なのに何でこんなに痛いの?

隣のベットには、私の後に手術したと思われる女性も居て、その人も辛そうけど、たまにグーグー

寝ている余裕すらある。 私はというと、寝る? とーーーーーーーーんでもないよ!痛くてムリ!



なにこの差・・・



後に分かったこと、硬膜外麻酔は少しだけ体内に入っていくようにしてあるが、ほんの微々たるもの。

なので、液を流す調整ボタンで、痛くなったら自分で一時間に一回を上限に押すことになっていたらしい。



聞いてないよ、そんなこと! まったく聞いてないよ! もぉーーー!



私がこれを知ったのは、術日を入れて三日も経ってからでした。

たっぷり残った麻酔の液は、ほとんど使うわれることなく残ったまま、次の日に抜かれました。

手術の当日、翌日、翌々日は、それはもう半端じゃないほどの痛みで、回診に来たドクターにまで

当り散らしたほど。 丸三日、まったく眠ることもできず、体を弓のようにして痛みに耐えました。

その結果、体に力を入れて過ぎて全身が痛くなり、最後は呼吸をすることも不自由になりました。

マジで死ぬかと思いました。 まさに生き地獄とはこのことで、ほんとーーーに苦しかったです。




※手術をする予定で読んでいる方は、痛みは我慢せず、絶対にボタンを使用してください。
痛みで体力を消耗してしまうと、眠ることもままならないので、治りが遅くなります。

※術後最初に入る部屋は、まわりの人の声で眠れないこともあるので、事前看護師さんに
安定剤や眠剤を頼んでおくと、すっと点滴に入れてくれます。

※同室の人が言ってたストロー付きコップですが、術後の一日目と二日目に頻繁に使いました。
痛みで体が思うように動かないので、漏れないストロー付きのコップがお勧めです。
一階の売店、病院玄関から入ってすぐの右側の売店に売ってました。




そんな苦しみの中、やっと少し楽になってきたかな? それが術後四日目です。

テレビを観られるまでに快復し、ふとワイドショーを見ていると?

フリーアナウンサーの江口ともみさんが番組収録中に大怪我をしたとかで、私と同日くらいに

腎臓摘出手術を受けたというニュースが流れてきた。 

これには本当に助けられました。 絶対私より痛くて苦しかったはず!

そんな事を思うと、この人も今同じように頑張ってるんだから、私も頑張ろう。



そしてこの日を境に、どんどん私は元気になっていったのであります。



つづく