★★★ 終わりなき 地獄の激痛物語 ★★★
![]() そして私は入院した。 遠方ということもあって、宿泊代も馬鹿にならないので、術前の数日間は一人で 過さなければなりません。 「私、絶対行くから、お父さんが反対しても私行くから」 と言っていた母。 母は去年、膝の手術をしており、人工関節のため歩くのが非常に困難な状態。 健康体の人間が病人を看病するにも大変なのに、そんな歩行もできない母に 病院側が許可するはずもなく、家で留守番となりました。 私が今回入院する病院では (って今はどこもそうだけど) 完全看護なので 基本的に付き添いは要らない。 しかし、自分で言うのも変だけど、そんなのとんでもなーーーーーく 不安なことです。 麻酔から覚めた時、看護師と言えど、見慣れない顔が傍にあるのと、気の知れた見慣れた顔が あるのとでは雲泥の差。 病院側から付き添いはいらないですよ〜♪どうしますか? と軽く言われた際、ムリムリムリ!絶対ムリ!と即答した。 入院当日・・・ 私は一人で電車に乗って、不安ではち切れそうな思いのまま自宅を後にし、病院へ向かった。 異常な方向音痴であるが、診察で何度か通っていたせいか無事に病院には着いたのだけど? 病院に着いてから迷子になった。 入院する病棟が分からない・・・・ 受付で3階と聞いたはずなのに、ぼーっとしていたのか、2階のナースステーションへ行ってしまった。 私 「すみません 今日入院予定の近藤ですが・・・」 ナースステーションに居た看護師さんが、私の担当者を探してくれるものの、どうにも見つかりません。 看護師 「あれ? なんの手術を受けられますか?」 私 「子宮の・・・」 看護師 「あぁ 婦人科はもう一階上ですよ」 今もこの時の事を覚えている。この一言二言の会話の後、不安でいっぱいだった気持ちがぽわ〜んと 消えて、病気じゃなかった頃の明るく陽気な私へと変身した。 あれは一体何だったんだろ? まぁいい、陰気臭いよりやや陽気な方が、同情的な眼差しで見られることもないだろう。 そんなことを考えながら、私は3階へと向かった。 私 「すみません 今日入院予定の近藤ですが・・・」 担当の看護師さんは、ややベテランか?そんな感じの人で、この日会ったきり、退院する日も 会うことはなかった。 なんで?(苦笑) 約1時間、テキパキと身長やら体重やらのデータ記入を済ませ、病室へと案内された。 個室を頼んであったのに、なぜか4人部屋・・・。 またまたなんで? なんでも緊急の患者さんが多数運び込まれたとかで、ベットが埋まってしまったらしい。 普通の病院ではあり得ない話なんだけど、ここの病院はそんなこと普通らしい? そうだよね、普通の病院で手術が出来るのなら、わざわざこんな異国のような地でなんかしない。 前回、前々回のことも思い出し、今回は我侭は言えない、言わない、言うまいです。 同室の方のご紹介・・・ 4人部屋だけど、私の隣は誰も居ません。 左斜めのベットには、子宮筋腫だけどガンも疑わしく、数日前に子宮及びリンパ節などの 全摘をし終えたばっかりのTさん。 真向かいは、ベットが足りずに消化器からやってきた、大腸ガンで手術予定のYさん。 Tさんは64才くらい、Yさんは70才くらい? はっきり覚えてないけど多分そのくらい。 昔、地元のN病院で手術をした時、個室の患者さんが亡くなったばかりで、そのすぐ後に入るのが嫌で 予約しといた個室をキャンセルし、大部屋を選んだことがあった。 その時は、カーテンを閉め切り、誰とも口を利かなかった私です。 当時のことから思うと、年齢が増したせいか、積極的に他の患者さんと話をしている自分がそこにいた。 Tさん 「あのねぇ ストロー付きのコップを売店で買ってきた方がいいよ」 入院の説明書きに、曲がるストローと書いてあったので、私は曲がるストローとコップしか持って行かなかった。 で、教えてもらっても買いに行かなかった私です。ケチとかでなく、それで十分だと思ったから・・・。 入院してから手術まではあと二日。 前にも手術はしているので、全身麻酔やらそれに関わるだいたいの事柄は頭に入ってて、手術に対する 恐怖心は、この時まったくなかったです。 そんなことよりも腸!ブログにも術前の不安は腸一点に絞られ、腸さえ無事に動いてくれたら・・・なんて 手術直前まで腸のことで頭がいっぱい。(苦笑) あと、何気に看護師さんが何度も言う、術後の痛み止めとして使う硬膜外麻酔の副作用で、みんな吐くからの言葉。 えええー〜 吐くの? 前回は何ともなかったけど、ほとんどの人がオエオエすると言うので、いきなり不安に^^; ま、でも、そんな不安も持ったままでしたが、至って私は明るくしておりました。 この先に、過去にない程の苦痛が待ち受けているなど知る由もなく・・・・ |