![]() (注)この記録は、線筋症ならびに内膜症についての知識がある方のみに向けて書いております。 医療用語や症状についての詳しい事柄は、激痛物語をお読みになってから、こちらをご覧下さい。 ■再発 前回の術後報告で、再発の確認(検査)に足が遠のくといったところで閉めましたが 腹痛で行った婦人科で、CA125(腫瘍マーカー)を調べてもらいました。 結果、やはり数値が高く、再発を確認しました。(2005年2月のことです) 当然、内診とエコーもしましたが、異常は見つかっておりません。 MRI検査はしておりません。なぜなら、過去の経験から、CA125の結果だけで、再発は 分かりえるものですし、MRIは病巣の場所・進行度の確認という意味でしかないからです。 ■再発から再治療にあたるまでの思い 再発後、小康状態を保ち、広尾MCの治療に当たる前の保存療法で過ぎていきましたが 数ヶ月前、激痛物語を通して知り合った女性から、広尾MCで手術を受けたとの報告があり 再発防止にと教えていただいた、最新治療の月経血ドックを次に選びました。 保険の利く病院で大きな病院にいくほど、患者を診ようという姿勢がほとんどないばかりか 肩書き重視の医師がまだ多く存在し、オプションをただただこなす医療体制に、私は悉く呆れ 最終的には、もうそのオプションに乗っかっていくしかないだろうと、根治的手術(子宮の摘出) を考えているからです。 広尾MCまでは元々、このオプションに乗っかって治療を進めてきた私です。 今思うことは、なんて遠回りなことをしてきたんだろうと、あの時の堅い意思や決意はどうなった のだろうと思うのですが、この病気に関してだけは、どうにもなりませんね。 この症状がそれまでをも待てないといったところが正直な気持ちです。 ■月経血ドックについて 月経血中の成分を解析して(月経血を採取します)下腹部で起こっている様々な状態を、その血液 から正しく知り、何が原因でこうなっているのかを分析するという、他のところでは一切行っていない 画期的な検査方法です。 ※最新のバイオテクノロジーを駆使した月経血解析技術、月経血ドックシステム。自分自身の月経血 に対してアレルギー反応が起こってしまうと、種々の免疫担当細胞が色々な化学伝達物質を産出して 異常な痛みや不妊症などのトラブルが生じる事がわかっており、生理の血を調べる事によって、痛み の原因と、対処法を調べるというもの。それが、月経血ドックです。 私的には、今まで過去に行われてきた治療法とはまったく内容も違い、非常にアメリカ的な発想と、固定 されない治療範囲の広さ、改めてその複雑に驚き、話の内容に関しては非常に分かりやすいものでした。 ■診察初日 過去行ってきた治療のデータ、大学病院や広尾MCのデータ、最近のデータを持って、私はその病院に 向かいました。(2005年 夏のことです) 一歩入るとここは日本なの?と思わせる待合室と、丁寧な対応に加え患者への配慮も充分すぎるもので 大きな応接室のような診療室で、一人の患者に2人の医師がつき、秘書ならびに、3人の医療関係者が 付き添い一時間にも及ぶ診察を行います。 私の場合もそうですが、多分この病気でここに来た人は、すでに広尾MCや、普通の治療過程はとっくに 過ぎ、どうにもならない状態で行っている人がほとんどだと思います。 医師側は、そうであってもなくても丁寧な説明をしてくれますが、私の場合、医療というものに詳しすぎる のと、過去のデータの豊富さ、医師側も途中で説明をやめるということになりました。 もうこの患者には説明は要らないといった様子で苦笑しておりました。逆を返せば、長期にわたって患って いるという意味で、悲しい話でもあります。 当然医師は、有名どころの広尾MCやダナゾ-ル局所療法の医師のことも知っており、その治療は どうだったかを聞かれたり、それについての話もいろいろしました。 正直、私はここの病院に来るまで、何もここまでしなくても・・・という思いや、すっ飛んだ世界に入りすぎ なのではないか? 高額な保険適応外の最新治療に走る私はおかしいのではないかという思いが駆け 巡っていたのですが、他の患者さんの話も聞いたりしていると、私だけでなく、やはり皆も私と同じ、藁を も掴む思いで、それぞれ何とか治そうとしている人が、まだ沢山いることに驚きを隠せませんでした。 ■経過と現状 そして、月経血ドックを受けました。 検査結果は最悪なものでした。 とくに検査中(月経血を小さい容器に採取し冷蔵保存し病院に送り分析) この採取時、生理はひどくなく、これは勿体無い検査になってしまったかな?と思ったのですが 結果、異常なアレルギー物質(とりわけ一つが飛び抜けて)出ていたようで、病院側としては、薬の調合 選択については、非常に進めやすかったようです。 この時点で、ホルモン治療(低容量ピル・ダナゾール・ナサニール・スプレキュア等)、手術、ダナゾ-ル局所療法 局所法以外はすべてしてしまったので、残るはこの最新治療の免疫治療しかありません。 私の体の中で起こっていた異常なアレルギー物質を取り除く薬 (私はサプリメントにしてもらいました)を服用 することにしたのです。 ■服用から数ヶ月が経ち 一日7錠の私に合わせた調合薬(サプリメント)を服用し続けて数ヶ月が経ったわけですが、残念なことに 悪化しました。前よりひどくなっている状態です。 途中、何度も病院側から細かい症状や状態、例えば、他の苦痛はないか、薬を飲んでいる時に何か他の ことはしていないか?ここまでしてくれるのかというような指示とアドバイス、ならびに体の細かい様子を伺う 電話が何度もありましたが、今は効かない薬を毎日飲み続けているような感じです。 ストックしてある血も送っておりません。 最初の診察日前から数ヶ月、今までにない楽な月経を過ごしていたのにどうしたものでしょう??? この状態になるまで、よくないということを医師に伝えて、2度サプリ(薬)の調合を変え、変えた途端に 悪くなってしまったので余計にショックが大きいです。 そんな訳で、今医師に電話して言うべきことも必要なのですが、今はちょっと他事で精神的にも疲れており 一ヶ月に数キロもやせてしまうという状態で、胃の具合もよくないので、今貰っている薬がなくなったら 再度この状態を伝え、調合し直してもらい、もう数ヶ月この治療で続けてみようと思っているところです。 ※この月経血ドックに関しては、引き続き続けていこうと思っていますので、また何か変化がありましたら ここにご報告いたします。 ■月経血ドックの治療と この病気で悩む皆さんへ 皆さんも日々大変な時を過ごしているかと思います。 そんなメールを今も沢山頂戴しております。内容を読みながら、私だけじゃないんだと・・・ だから頑張らなくてはと思うのですが、どうしても落ち込む自分を止めることができない日も 私にだってまだあります。 私が再発して、次に選んだ月経血ドックは(治療に入った場合)人によっては頗る状態が改善 された人もいると聞きます。この記録は私だけのものであり、個人差もあろうかと思いますので 一通りの治療をしてもよくならない方、今苦痛で慄いた生活をしている方がいらっしゃいましたら 是非一度、話だけでも聞きに行ってみてはいかがかと思います。 いつも言いますが、苦しいのはあなただけじゃないです。 痛い時、辛い時、家族の理解がない時、どうしていいか分からない時、きっと同じ病と闘って いる人は、皆一度はそんな思いを経験していると思います。 どうかそれを忘れないで、これからも一緒に頑張っていきましょう。 追伸 月経血ドックの情報を下さった方へ深くお礼を申し上げます。 |
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